StatModeling Memorandum

StatModeling Memorandum

StanとRとPythonでベイズ統計モデリングします. たまに書評.

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

トピックモデルシリーズ 5 PAM (Pachinko Allocation Model)

LDAの不満点の一つとしましては、トピック間の関係性を全て無視しているところです。例えば、「政治」と「経済」なんかは相関ありそうですよね。そういうトピック間の相関を考慮したモデルとしてはCTM(Correlated Topic Model)があります。実はStanのマニ…

トピックモデルシリーズ 4 LDA (Latent Dirichlet Allocation)

このシリーズのメインともいうべきLDA([Blei+ 2003])を説明します。前回のUMの不満点は、ある文書に1つのトピックだけを割り当てるのが明らかにもったいない場合や厳しい場合があります。そこでLDAでは文書を色々なトピックを混ぜあわせたものと考えましょ…

トピックモデルシリーズ 3 UM (Unigram Mixtures)

次にUMを説明します。この記事の表記法は以下になります。 右2列は定数については数値を、そうでないものについてはR内の変数名を書いています。データは前の記事参照。 グラフィカルモデルは以下になります(左: UM, 右: 前回のNB)。 見比べてもらうと分か…

トピックモデルシリーズ 2 NB (Naive Bayes)

このシリーズははじめの2ステップ(NB→UM→LDA)がとっつきにくいですがそこまで理解すれば後のモデルの拡張はそんなに難しくは感じませんでした。そのためNBから順にしっかり理解することが重要と思います。またNBとUMは文書のトピックが与えられているかそ…

トピックモデルシリーズ 1 概要

Stanでトピックモデルを実装するメリット・デメリットについて簡単に触れたいと思います。 メリット 実装がラク。LDAでも30行ぐらい ややこしい推論部分は一切実装しなくてOK。全部Stanのサンプリングにお任せ モデルの拡張が簡単 デメリット 計算が遅い。文…

モデリングにも役立つ確率分布の性質(再生性と共役事前分布)

自分が分かりやすいように, 応用しやすいように疑似Stanコードで書きました。 再生性 再生性を使うとモデルをシンプルに書けることがあり、推定のスピードアップにつながります。 以下で用いられる2つの確率変数x1, x2は互いに独立とします。 正規分布 x1 ~ …