StatModeling Memorandum

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StanとRとPythonでベイズ統計モデリングします. たまに書評.

技術ブログを書いてよかったという話

この記事では技術ブログというのはQiitaやRPubsなども含みます。技術ブログは誰かのために書く、自分のメモとして書く、というメリット以上のことがあります。僕が思うことを箇条書きにして書きます。

勉強会で黙っていても話しかけられるようになる

昔は勉強会に行っても、全く誰とも話すことなく帰ることはよくありました。知らない人に話しかけるのはハードルが高いです。それは相手にも言えることで、誰ともよく分からない、何の興味のあるか分からない人に積極的に話しかけますかね??セキココという勉強会などでどこに座っているか表示するサービスがあるのですが、ブロガーと相性がとてもいいです。セキココしない人はブログも書いてない人が多いように思います。

誰かと話すことになっても、当たり障りのない世間話の時間が劇的に減る

人によりけりだと思いますが、僕は無趣味で、音楽もきかないし、映画もテレビも見ない、食べ物にもそんなに興味ないです。ゲームや漫画も最近は時間がなくてほとんど手にしていません。最近話せる話題は育児ぐらいです。だから世間話が苦手で英会話もこれが苦痛でやめました。そこでブログです。ブログは興味の意思表明であり自己紹介のダラダラとした延長みたいなものです。相手がそれを見ていれば苦手な世間話の時間は激減します。さらに、それまでは自分の口から、拙くて・漏れのある・悔いの残る自己紹介を毎回していましたが、その必要もなくなります。もちろんブログの知名度にもよりますが、勉強会で扱う技術に関するブログを一か月に1記事ぐらいでも書いていれば知っている人は多いのではないでしょうか。

自分の好きな技術が少しでも広まる

世の中にあまり情報がない技術についてブログを書くと、こういう効果も期待できます。しかし重複があっても、劣化コピーでも僕は構わないと考えています。その理由は、技術に詳しくない人にとってはもちろん参考になるし、その技術に詳しい人にとっても、その技術を使っている人が何人いるのか・どのレベルでつまづきそうなのかという統計的な情報になるためです。僕もWinBUGSのブログを書き始めた時は、もちろんほぼ写経の劣化コピーでした。

面識がなくとも声をかけられて本を書くことになる

本を書くお願いをする立場から言うとGithubよりもブログの方が好まれます。それはプログラミング言語だけでなくて、文章が読みやすいかなども重要なファクターとなるためです。技術に重複があっても説明が斬新で分かりやすければ、本になるチャンスはあると思います。

転職にプラス

技術職に転職する場合でもブログやGithubは重要でしょう。雇う立場からすると、自称××マスターを信じるのはリスクがありすぎます。またブログが有名だと転職時に給料がだいぶ上がると思います。金融のプロでもない経験が浅い人がFXとか株式とかで一発あてるまで頑張るより、ブログを書くことははるかにリターンが確実な投資です。

ブログは開設して記事を1つ投稿するまでが一番つらいです。やらない理由が先に出てきます。上級者に叩かれるのが嫌だ、とか。そんなの軌道にのったときのリターンに比べればゴミみたいなもんです。僕の場合、真面目に書き始めたきっかけは3つあります。久々に参加した勉強会であるKashiwa.R#5でMed_KUさんやcalicoliさんの狂った発表を見て、もっとプログラミング楽しんでもいいんだと思ったことが一つ。当時のポジションではあまり新人に技術を教える機会がなくて、このまま誰にも何にも伝えないで歳くうの嫌ですと上司に相談してみたら「ブログやってみたら」と言われたことが一つ。最後に久保本とBUGS/Stanとの出会いでした。まとめますと「ブログ書け」です。